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本ツールは「パキロビッドⓇパック」及び「パキロビッドⓇパック600/300」の
添付文書に記載の併用禁忌薬・併用注意薬を簡便に検索できるシステムです。
*本ツールは疾病の診断、治療、予防を目的としていません。
他の薬剤との相互作用は、可能なすべての組み合わせについて検討されているわけではありません。
パキロビッド®は併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、服薬中のすべての薬剤を確認してください。
また、パキロビッド®で治療中に新たに他の薬剤を服用する場合、事前に相談するよう患者にご指導ください。
製品名の表記は原則先発品の名称を表記していますが、全てを網羅しているわけではありません。合剤および後発品は一般名で検索してください。
また、パキロビッド®の添付文書にはHIVプロテアーゼ阻害薬など薬効群で表示されているものもあり、
添付文書内に一般名の記載がない場合は検索結果に表示されません。
なお、他の薬剤との相互作用は、可能なすべての組み合わせについて検討されているわけではありません。
薬効分類 |
薬剤名等 |
臨床症状・措置方法 |
機序・危険因子 |
---|---|---|---|
抗結核薬 |
リファブチン |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
抗結核薬 |
リファンピシン |
抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、ニルマトレルビル及びリトナビルの濃度が低下するおそれがある。 |
抗真菌薬 |
ボリコナゾール |
ボリコナゾールの血中濃度が低下したとの報告があるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450の誘導作用によるものと考えられている。 |
抗悪性腫瘍薬 |
ベネトクラクス〈再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期〉 |
ベネトクラクスの再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期に本剤を併用した場合、腫瘍崩壊症候群の発現が増強されるおそれがある。 |
本剤がCYP3Aにおけるベネトクラクスの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
抗悪性腫瘍薬 |
アパルタミド |
アパルタミドの血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。 |
本剤がCYP3Aによるこれらの薬剤の代謝を競合的に阻害するため。 |
鎮痛薬 |
アンピロキシカム |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
高脂血症治療薬 |
ロミタピドメシル酸塩 |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
子宮収縮薬 |
エルゴメトリンマレイン酸塩 |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
抗凝固薬 |
リバーロキサバン |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
抗血小板薬 |
チカグレロル(ブリリンタ) |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
降圧薬 |
アゼルニジピン |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
抗不整脈薬 |
アミオダロン塩酸塩 |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
心不全治療薬 |
イバブラジン塩酸塩(コララン) |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
肺高血圧症治療薬 |
シルデナフィルクエン酸塩 |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
肺高血圧症治療薬 |
リオシグアト |
ケトコナゾールとの併用によりリオシグアトの血中濃度が上昇し、クリアランスが低下したとの報告がある。 |
本剤のチトクロームP450阻害作用及びトランスポーター(P-gp、BCRP)阻害作用により同様の相互作用を発現するおそれがある。 |
抗精神病薬 |
ブロナンセリン |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
催眠鎮静薬 |
スボレキサント(ベルソムラ) |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450 に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
催眠鎮静薬 |
クロラゼプ酸二カリウム |
過度の鎮静や呼吸抑制等が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの催眠鎮静薬及び抗不安薬の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
頭痛治療薬 |
エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
抗てんかん薬 |
麻酔薬ミダゾラム |
過度の鎮静や呼吸抑制等が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの催眠鎮静薬及び抗不安薬の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
抗てんかん薬 |
抗不安薬ジアゼパム |
過度の鎮静や呼吸抑制等が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの催眠鎮静薬及び抗不安薬の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
抗てんかん薬 |
カルバマゼピン |
カルバマゼピンの血中濃度が上昇するおそれがある。また、本剤の血中濃度が減少することで、抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある。 |
本剤がCYP3Aによるこれらの薬剤の代謝を競合的に阻害するため。 |
抗てんかん薬 |
フェノバルビタール |
抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、ニルマトレルビル及びリトナビルの濃度が低下するおそれがある。 |
片頭痛治療薬 |
エレトリプタン臭化水素酸塩 |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
勃起不全改善薬 |
バルデナフィル塩酸塩水和物 |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
糖尿病合併 |
フィネレノン |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450 に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
その他 |
セイヨウオトギリソウ(St. John‘s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 |
抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、ニルマトレルビル及びリトナビルの濃度が低下するおそれがある。 |
薬物分類 |
薬剤名等 |
臨床症状・処置方法 |
機序・危険因子 |
|
---|---|---|---|---|
麻薬性鎮痛薬 |
フェンタニル |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
局所麻酔薬 |
リドカイン |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
抗不整脈薬 |
リドカイン塩酸塩(キシロカイン) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
抗悪性腫瘍薬 |
ダサチニブ水和物(スプリセル) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
抗悪性腫瘍薬 |
イブルチニブ(イムブルビカ) |
これら薬剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。本剤からCYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、これら薬剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
抗悪性腫瘍薬 |
ベネトクラクス〈再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病〉 |
ベネトクラクスの再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期又は急性骨髄性白血病に対してベネトクラクス投与中に本剤を併用した場合、ベネトクラクスの副作用が増強されるおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
抗悪性腫瘍薬 |
アファチニブマレイン酸塩(ジオトリフ) |
アファチニブの血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。本剤はアファチニブと同時かアファチニブ投与後に投与すること。 |
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
|
抗真菌薬 |
ケトコナゾール(経口剤は国内未販売) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
抗真菌薬 |
フルコナゾール(ジフルカン) |
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 |
これら薬剤がCYP3Aにおける本剤の代謝を競合的に阻害するため |
|
抗菌薬 |
クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
痛風治療薬 |
コルヒチン※ |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
抗精神病薬 |
クエチアピンフマル酸塩(セロクエル、ビプレッソ) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
降圧薬 |
カルシウム拮抗薬(アムロジピンベシル酸塩、ジルチアゼム塩酸塩、フェロジピン(アムロジン、ノルバスク、ヘルベッサー、スプレンジール) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
肺高血圧症治療薬 |
ボセンタン水和物(トラクリア) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
高脂血症治療薬 |
アトルバスタチンカルシウム水和物(リピトール) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
免疫疾患治療薬 |
シクロスポリン(ネオーラル、サンディミュン) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
気管支拡張薬 |
サルメテロールキシナホ酸塩(セレベント) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
気管支拡張薬 |
テオフィリン(テオロング、テオドール、ユニコン、ユニフィル) |
これら薬剤の血中濃度が減少するおそれがある。これら薬剤の増量が必要となる場合がある。 |
本剤がこれら薬剤の肝薬物代謝酵素を誘導するためと考えられている。 |
|
勃起不全改善薬 |
シルデナフィルクエン酸塩 |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
パーキンソン病治療薬 |
ブロモクリプチンメシル酸塩(パーロデル) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
抗不安薬 |
アルプラゾラム(コンスタン、ソラナックス) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
副腎皮質ステロイド |
デキサメタゾン(デキサA、デカドロン、レナデックス、デカドロンエリキシル、サンテゾーン、アフタゾロン、エースミン、デキサルチン 、オイラゾン、リメタゾン、メサレルム、ボアラ、ビジュアリン、ヒフメタ、テイカゾン、デカドロン、エリザス、グリメサゾン) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
副腎皮質ステロイド |
フルチカゾンプロピオン酸エステル(キリガミール、スカイロン、フルタイド |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤との併用において、クッシング症候群、副腎皮質機能抑制等が報告されているので、併用は治療上の有益性がこれらの症状発現の危険性を上回ると判断される場合に限ること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
抗寄生虫薬 |
キニーネ |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
抗凝固薬 |
ワルファリンカリウム(ワーファリン) |
ワルファリンの血中濃度に影響を与えるおそれがある。頻回なINRのモニタリングを行うことが望ましい。 |
肝薬物代謝酵素の関与が考えられるが機序不明。 |
|
抗凝固薬 |
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩(プラザキサ) |
ダビガトランの血中濃度が上昇し、出血リスクが上昇するおそれがある。本剤と併用する場合は、ダビガトランの減量を考慮すること。 |
本剤のP-gp 阻害作用によるものと考えられている。 |
|
抗凝固薬 |
アピキサバン(エリキュース) |
アピキサバンの血中濃度が上昇し、出血リスクが上昇するおそれがある。本剤と併用する場合はアピキサバンの投与量に応じて減量を考慮すること。治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、本剤との併用が適切と考えられない患者には併用しないこと。 |
本剤のCYP3A4 及びPgp阻害作用により、薬剤の代謝及び排出を阻害するためと考えられている。 |
|
抗血小板薬 |
シロスタゾール(プレタール、シロスレット) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3A におけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
抗血小板薬 |
クロピドグレル硫酸塩(プラビックス) |
クロピドグレルの活性代謝物の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。 |
本剤のCYP3A 阻害作用等による可能性が考えられる。 |
|
経口避妊薬 |
エチニルエストラジオール(プロセキソール) |
これら薬剤の血中濃度が減少するおそれがある。これら薬剤の増量が必要となる場合がある。 |
本剤がこれら薬剤の肝薬物代謝酵素を誘導するためと考えられている。 |
|
女性ホルモン製剤 |
エストラジオール安息香酸エステル(ルテスデポー) |
これら薬剤の血中濃度が減少するおそれがある。これら薬剤の増量が必要となる場合がある。 |
本剤がこれら薬剤の肝薬物代謝酵素を誘導するためと考えられている。 |
|
抗てんかん薬 |
ラモトリギン(ラミクタール) |
これら薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。 |
本剤がグルクロン酸抱合を促進するためと考えられている。 |
|
高脂血症治療薬 |
ロスバスタチンカルシウム(クレストール) |
ロスバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤のBCRP阻害作用が関与している可能性がある。 |
|
抗HIV薬 |
ジドブジン(レトロビル) |
本剤との併用によりジドブジンのCmax及びAUCがそれぞれ減少するとの報告がある。 |
本剤がグルクロン酸抱合を促進するためと考えられている。 |
|
抗HIV薬 |
ネビラピン(ビラミューン) |
本剤の血中濃度が減少するおそれがある。 |
ネビラピンがCYP3Aを誘導するためと考えられている。 |
|
抗HIV薬 |
エファビレンツ(ストックリン) |
本剤及びエファビレンツの血中濃度が上昇するおそれがある。高頻度に有害事象が発生する可能性があるので、臨床検査値等のモニタリングを行いながら慎重に投与すること。 |
機序不明 |
|
抗HIV薬 |
エトラビリン(インテレンス) |
エトラビリンの血中濃度が低下したとの報告がある。 |
本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用によるものと考えられている。 |
|
抗HIV薬 |
その他のHIVプロテアーゼ阻害薬(アタザナビル硫酸塩等)(レイアタッツ) |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
抗HIV薬 |
マラビロク(シーエルセントリ) |
マラビロクの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
ジギタリス製剤 |
ジゴキシン(ジゴシン) |
ジゴキシンの血中濃度が有意に増加したとの報告がある。ジゴキシンの血中濃度モニタリングを行うなど注意すること。 |
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
|
腸運動抑制薬 |
ロペラミド塩酸塩(ロペミン) |
ロペラミドの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
|
抗C型肝炎ウイルス薬 |
グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル(マヴィレット) |
グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤のP-gp又はBCRP阻害作用によるものと考えられる。 |
|
抗うつ薬 |
トラゾドン塩酸塩(デジレル、レスリン) |
トラゾドンの血中濃度が上昇し、悪心、めまい、低血圧、失神を起こす可能性があるので、本剤と併用する場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてトラゾドンの減量等を考慮すること。 |
本剤がCYP3Aにおけるトラゾドンの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
その他 |
タバコ |
喫煙により本剤のAUCが減少するおそれがある。 |
機序不明 |
※ただし、腎機能又は肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者は禁忌です。(添付文書2.3、9.2.1、9.3.1、16.7.2参照)
2023年5月 PAX39N038B